栃木でのこと。

 

 

1255日。

 

 

わたしが栃木で暮らした日数です。

この約三年と五ヶ月の間に、どれだけたくさんの人との出会いに恵まれただろうか。

 

ただただ流れに身を委ね、辿り着いた地で、

ご縁を一番はじめに繋げてくださったのは、大田原にある、『中国茶 メイクイ』さんでした。

 

当時は、これから先の予定もままならず、正直不安だらけでしたが

メイクイさんとは不思議なご縁で偶然、宮城にいた時からあるイベントで出会っていました。

まさか、そこに住むことになるとは思いもよらず。

 

以来、ここはわたしの宿り木でもあり、

一見ログハウス風のお店ですが、中は本格的な中国茶の世界観があふれる

街に愛される素敵なお店であり続けています。

 

かわいらしい茶道具を使い、

ゆっくりと丁寧に店主さんが淹れてくれた中国茶の味は、原点を呼び起こすものでした。

 

ここまで丁寧に、心をこめて淹れて下さる香り高いこの一杯の中国茶に

わたしが今まで忘れていたこと、自分も長く中国茶に携わっていながら

ないがしろにしていたことも同時に呼び起こすものでした。

 

その時、

栃木に来ることになった意味を感じました。

 

自分を再構築する。

 

ここでの暮らしはそんな機会を与えてもらったと捉えました。

 

メイクイさんからの一本の幹からのびやかな枝葉のごとく、

書ききれないくらい

たくさんの素晴らしい人々との出会いに繋がることができたのは、感謝以外なにものでもありません。

 

 

いつも、

違う土地に行くと一番先に変化を感じるのは空気感と水です。

 

空全体から感じる空気と匂い。

水道から出る水の味。

髪を洗う時に感じる水の感触。

 

だんだん、自分の身体のパズルにぴったりと当てはまっていく感じ。

 

ここでのよい空気が身体を治してくれたし、

ここでのよい水が身体を潤してくれたし、

そして、なにより

人との出会い、関わり、繋がりの数々が血となり、肉となり、計り知れない栄養となりました。

 

 

今まで巡り会った方々や

出会ったこと、学んだことはしっかりと胸に刻み、丁寧に生きていきたい。

 

平均寿命を生きられるとしたならば、

これから先はもうとうに後半です。

しかしながら、まだまだな未熟な自分ですが、ここで感じたことをいつまでも忘れず心に携えて。

 

 

栃木ならず、

そこから波及したすべてのご縁をありがとうございます。

 

 

第二のふるさと出来ました。

お陰さまで家族のひとりが栃木を気に入り、残留です。

 

またふらりと帰ってきますね。

 

 

 

 

 

 

 

~住まいから眺める旅立つ前夜の月夜~

 

 

 

 

 

中国茶 メイクイ〉

 

本格的な中国茶道具を使いながら

厳選された大陸、台湾などの中国茶が愉しめるお店

アジアンデザートはどれもはずれなしの美味しさです。

 

栃木県大田原市末広二丁目10-5

0287-24-0762

 

定休日 毎水曜日

+イベントで不定休あり(HP確認)

11:00~18:00