十月も後半に入り、栃木の山々はすっかり紅葉めいてきましたね。
時々の急な寒さに、ヒーターの電源もONにしてしまう日もあり。。
みなさま、体調を崩されたりしていませんか?
さて、
くらしに寄り添う薬膳をテーマに、穀雨だよりから
「くらし薬膳」のシリーズで、少しずつ薬膳と中医学に関する話題を気ままに、
気軽に書いていきたいと思います。(自分の復習のためでもあるのですが )
ここ近年、「薬膳」というキーワードをよく耳にする方が多いと思います。
まず、薬の文字があるがゆえ、薬くさいお料理?なんか、とっつきにくそうで、めんどくさそう…って印象があるのも否めません。
まず、薬膳という言葉は、1980年中国で開催された医薬栄養学会の席上である学者が発して以来急速に広まったといわれています。
しかし、すでに遥か昔の中国の古代文献『後漢書』の「烈女伝」の中に薬膳の文字はすでにあり、母親が作った薬膳で息子の病が治ったという内容の記述がありました。
沖縄では、ご年輩の方は今でも食べ物のことを方言で「クスイムン」「ヌチグスイ」と言います。
これは「薬」あるいは「命の薬」といったような意味で、どちらも食事は病気を治すこと、という考え方と通ずるものがありますよね。
烈女伝や沖縄の方言にしても、愛情を込めてその人の状態に合った食事を作り、与える行為そのものが「薬膳」なんだと思います。