卒業しました

お陰様で、お陰様で、先月無事に卒業試験に合格し、北京中医薬大学日本校を卒業いたしました。

 

先日の卒業式、その後ついこの間あったもうひとレベル上の試験(こちらは本当に自信がない)を終えたばかりで、

全身虚脱、口から魂が抜けた思いでした。

やっと一息つき、こうしてご報告できる日が来るなんて…。…感無量です…。

 

思えば、去年の初夏あたりでしょうか。

現在、黒磯のSHOZO CAFE さんの隣に最近オープンされたばかりの薬膳のカフェ「白牡丹」さんオーナーの

金井さんとの出会いが、この学校に入学するきっかけでした。

同大学ご出身の彼女(先輩ですね)の作る薬膳の味、センスにすっかり魅了され、「本気で薬膳を学び直したい」という気持ちになり、金井先輩にご教授いただき、入学を決意。

以前にも別の機関で取得した薬膳調理指導員という資格がありましたが、より中医学も含む深い知識も得たかっためでもありました。

それと、奥底のもうひとつの理由は、忘れもしない2013年4月26日、わたし自身が甲状腺癌の告知をうけ、

さらに副甲状腺、リンパ節までの転移も確認され思いがけない大きな手術をした経験、そしてさらに大切な人が乳癌になったりと意図してない病との直面、というか、「え、なんでわたしがこんな病気になるの?」ってくらい意外なものであり、その理由がまったくわからない戸惑い。

きっと、病を患ってらっしゃる多くの方がそんなことを思ってらっしゃるかもしれません。

身体は小宇宙。いろんなことが結びつき、たまには拗れ、違う方向にいってしまう。

医学が発達し、その恩恵を預り、生きながらえられる目覚ましい現在の技術向上。これから未来それら(病気)をいつかは無くすことができるのかもしれないけど、それでも人間はこれから先ずっと日々水を飲み、物を食べ、生きている。

シンプルに考えるとすべては、この身体は、「食べ物」でできている。至極あたり前のことだけど。

そんなことをぐるぐるぐるぐるいつも考えていたら、薬膳に行き着いたのです。

 

中医基礎理論、診断学、中薬学、方剤学、営養学、内科学、薬膳学、弁証施膳と学ぶ項目と頭が追い付かないのと

四苦八苦の日々。そして何より土日スクーリングのため、娘に寂しい思いを強いてきた日々、ライフワークでも繁忙日を休み申請する心苦しさ。我欲で行きたい、学びたいと思いつつもその一方で申し訳ない気持ち。

いろんな思いがありながらの学び。

 

先日は最後の試験を終え、帰宅し、娘を抱きしめ、暫く涙が止まりませんでした。

なんか、表現できないいろんな気持ち。

 

いま、この手にしたまだまだ未熟な知識をこれからどう伝えるか、これからゆっくりゆっくり考えて行きたい。

すこしでも誰かの役に立てることができたら。これからのわたしにできること、模索していきます。

 

いつも「かあちゃん、東京でテロに合わないで気を付けていってらっしゃーい!」と送り出してくれた娘。

かあちゃん、テロに合わず無事通いきったよ。一番にありがとうを。

 

いつも応援してくださる心の支えの家族と友人たち、そしてお客様。

ものすごい量と質のよい確かな知識を湯水のようにふり注いで下さった先生方。

一緒の志で学んだ同期生の仲間たち。

心から感謝。ありがとうございました。