店づくり 〈柳生和紙〉

 

 先日、久しぶりに仙台市太白区柳生(やなぎう)を訪れました。

 

ここ柳生は、栃木に住まう前うつろひカフェ時代、一年半住んでいた場所です。

 

一日にいろんな所用をこなす日で、

まずは、ずっと前からお取り置きしていた、「なごみ」さんから念願のタダフサの牛刀を入手。

 

なごみさんと同じ敷地内でうつろひカフェの時営業していたので

界隈風景にしみじみ懐かしさが込みあげてきました。

そら店長(なごみさんとこの猫ちゃん)も健全でうれしかった!

 

その後、なごみさんからほど近い

「柳生 和紙」の制作で有名な柳生和紙工房の佐藤のおばあちゃんを訪れました。

 

この柳生和紙はさかのぼること、約400年以上前、

仙台藩祖  伊達政宗が福島県から4人の職人を呼んで和紙作りの指導に当たらせ始まったそうです。

周辺の豊かな地下水と、山からのからっ風が手漉き和紙の好条件だったため、かつてはこの周辺は生産地として

発展したそうです。

 

ご承知のとおり、一枚の和紙を作るのに大変な手間がかかります。

こうぞの皮から取り出した繊維にとろろあおいの根の汁を加えてすいたこの和紙は

丈夫で美しく、防虫の効果もある素晴らしい紙です。

 

近くにある、娘も通っていた柳生小学校はこの柳生和紙で卒業証書が贈られます。

 

今現在では佐藤さんたった一軒、この柳生和紙の伝統文化を継承されています。

紙に対する敬愛の念がさらに込みあげてきます。

 

今回、お店の厨房を仕切る戸の目隠し用に数枚購入。

ももの雨粒マークをはんこでワンポイントしましたが、

目を凝らしてよぉ~く見て下さい。

 

たまたま気に入った風合いの紙を手に取ってみてたら、

おばあちゃんが、「それ、一万円札入ってるんだよ~」と。

「??」

 

わ!ほんと

細かく刻んである、いちまんえん!!

 

造幣局からの印刷ミスの一万円札だそう。

なんともびっくり。

ご利益、ご利益なんで、いただいて参りました。

 

開店のあかつきにはぜひ、いちまんえん!を探してみて下さいね。

 

その他、佐藤さんとこでは、たくさんの和紙が販売されています。

玉ねぎで色染めしたものや、草木花もほどこされたかわいい風合いのもの、名刺サイズ、はがきサイズ

などなど豊富なバリエーション。

 

おうちを造る建築家さんも素材として訪れることもあり、

その他、マスコミとかでも度々取材を受けるらしく、

先日も来たばかりだそうで、おばあちゃん曰く、

「ほれ、なんだったけが、あの女優さん、なんだっけがね~」

と、結局わからずじまいでした笑。

 

柳生和紙の佐藤さんを後にし、

長町にある、大好きなパン屋さんをサプライズ訪問。

そのお話はまたのちほど。

 

 

 ※当店の開店予定は5月中旬過ぎ頃になる予定です。

 

 

 

和雑貨・フォトスタジオ なごみ

素敵な生活雑貨が豊富に揃う、フォトスタジオも併設されたお店。

ぽかぽか日和には

名物のそら店長がお出迎え。

ほっこり、なごむ空間です。

 

仙台市太白区柳生7-7-110:00~19:00

定休日 木曜ほか不定休(HP確認)

 

 

 

『柳生和紙工房』

 

仙台市太白区柳生字上河原32-1

022-241-3044

 

見学、紙漉きは要お問合せ